2022年秋分の酒丸。

2022年秋分の酒丸。


 二十四節気のひとつ、秋分の日と重なりました。
酒丸です。

今週で一気に涼しくなりましたね!

今週はお彼岸でもあるので、
私も父のお墓の掃除に出かけようと思っております。

 そして地元では先週の土日で「やわたんまち」が開催されました。
前日まで雨予報だったので半分諦めていたのですが…
当日の朝はまさかの快晴!

地元神明町の山車、四年ぶりに出発。

台風罹災やコロナ禍で三年もお休みしていたので、
実は体力にかなり不安があったのですが…
無事に二日間を乗り切ることが出来ました。
そうしたら、もう一気に秋。
私の地元では、
昔から「まち(祭り)が終わったら夜遊びは革ジャン」というくらい、
季節の目安となっていました。
今年も例年通り、すっかり秋。

なので今日のブログは、

ドライボーンズの秋一押しの3ピースについてご紹介。


もう全店舗にラインナップされた、
コットンモールスキンを使った3ピーススーツ。
ジャケットベストトラウザーズがあります。
こちらがブラウン。

正確にはブラウンというより…
焦茶のヘリンボーンの間に、
オレンジ色のステッチが入った様なプリント。

この生地は光沢感がある「MOLE-SKIN(モールスキン)」という朱子織(しゅすおり)の上に、
顔料プリントでヘリンボーン&ステッチを描いたモノなのです。

ここでひとつ、豆知識を。
コットンでもレーヨンでもウールでも、
織物というものは主に3つに大別されます。
第一が「平織り」。
これはブロードやシーチング、
オックスフォードなどがこれにあたります。
基本的には薄くて軽く、優しい素材。
続いて第二は「綾織り」。
生地の目が斜め45度になっているもので、
デニムやツイル、チノクロスなどが該当します。
厚くて丈夫、重量感があるもの。
そして最後の3番目が「朱子織り」。
これは生地の目が斜め30度、
もしくは斜め60度に見えるもの。
一番有名な織りはサテンです。
リーのウエスターナーや、
スカジャンのテラテラした素材がそれ。
そしてこのサテンを起毛させた素材が別珍。
通称ベルベットですね。
生地の特徴としては…高密度で光沢感があり、
糸が太いと非常に頑丈で重量感あり。
なのでワークウエアにもよく使われてきました。

そして今回のこの3ピースに使われているモールスキンも、
3番目の朱子織の一種なのです。
厚くて頑丈、光沢感もある。
なので顔料プリントを施して光沢感を消しつつ、
クラシックななテキスタイルパターンをプリントしたのです。

当方東京店のMACKYが着た、
モールスキン3ピースのブラウン。

実にクラシックでしょ。

そして色違いのブラック。

先ほどの色と同様に、
ブラック地の生地にグレーのヘリンボーン。
その間にブルーのストライププリントが入る。


ぱっと見はカッチリして見えるかもしれませんが、
素材がコットンなので実にワークテイスト。

たまたま先日観た映画に、
よく似た生地を着た主人公がいました。
(ちゃんと写ってる写真が撮れなくてごめんなさい:汗)

邦題「復讐者たち(原題:PLAN A)」という映画。
2021年と最近の映画ながら、
時代設定は1945年。
そして…ドイツとイスラエルの合作。
つまりホロコースト後のドイツとユダヤ人について、
史実に基づいて描いた映画なのです。
内容は結構ハードでいろんな意味で考えさせる映画なのですが…
秀逸なのはこの映画の時代設定における街並みや衣装。
もう、ほんとにリアル。すごい。
特に衣装は、ユーロヴィンテージ好きなら絶対に観るべき映画。
有名なデザインのヴィンテージが次々に出てくる。
ちなみに主人公は…
細かいストライプのジャケットにウールのキャスケット、
そしてウールのワークベスト。
シャツはベージュ系のストライプワークシャツ。
一緒に行動する秘密組織のトップは、
太めストライプのノッチドラペルジャケットに、
太畝コーデュロイのベスト。
軍物もたくさん出てきますが、
イギリス軍のユダヤ人部隊という難しい設定。
第二次大戦後のドイツ国内で、
秘密裏にこんなことがあったんだ!と驚く内容でした。
興味がある人は、是非。

そんな訳で、
1920~1940年代前後を意識した3ピーススーツを紹介しました。
3つ揃えとはいえ、
ジャケット・ベスト・トラウザーズを別々に着て他のアイテムと合わせた方が、
より奥行きも出て、
しかもお買い得感たっぷり。
着こなしの勉強の為にも、上記の映画は必見です。


 そして祭礼の話の続き。

もう50代も後半、
二日目の夜なんて身体中が悲鳴を上げてる状態。
でも、こんな光景が見られちゃう。

地元五町の山車とお船、全部で5台が駅前広場に勢揃い。
壮観!そして実に美しい。
更には四年ぶりということで、
不覚にも涙ぐんでしまいました。

その後、各町内に散って帰還する山車と引き手達。
我らが神明町も地元に戻ってからは盛り上がる盛り上がる!
町の長老から壮年のメンバーまでが、
代わる代わる山車の太鼓を叩き続けて夜がふけていきました。

私より10歳くらい下の後輩、
太鼓を叩いてトランス状態に入っちゃったんでしょうね…

手に出来た豆が潰れて、太陽にほえろ!の松田優作状態。
次の日、痛かったろうな~(汗)

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