2025年、大寒を過ぎてのブログです。
前回のブログで…
「小寒から大寒、そして次の立春くらいまでが一番寒い」
とか書きましたが…
予想に反してかなり暖かくなったここ数日。
なので、年末には出来なかった倉庫の整理をしていたんです。
そうしたら、
懐かしい書籍や昔購入したヴィンテージが結構出てきました。
なので、今日のブログはそういった掘り出し品の紹介から。
まずは…
みんなが大好きな文化、テッズ。
テッズを代表するジャケットがこちら。
いわゆるテッズジャケット、
学がある人はエドワーディアンジャケットと言ったりもします。
個人的なポイントはここ、
ショールカラー。
ノッチドラペルのテッズジャケットも多いのですが、
ちょっとドレッシーなイメージがあるショールカラーの方が、
テッズっぽい。
このジャケットには、こんなクリーパーを合わせるのがツボ。
2トーンクリーパーズ。
「エドワード・ダンディ」という言葉の進化したスタイル。
お次は、ユーロヴィンテージ…
というよりユーロアンティークになっているベスト。
おそらく1910~1920年代のフランス製。
なので、ベストではなくジレーと呼ぶべきかも。
そしてこのジレーもショールカラー。
タキシード用のインナーとして着られていたジレーの一種。
なのでフォーマル、
なのでショールカラー。
本命、本物の1950年代のタキシード。
素材はシルクシャンタン。
超絶に素晴らしい素材。
社交界用の衣装なので、
やはりショールカラー。
そして今度は、ナイトガウン。
禁断のアーガイルプリント。
かの有名なギャバジャンと同じプリント(秘蔵コレクション)。
そしてやはり、ショールカラー。
ナイトガウンとは、
本来社交界のタキシードから進化して作られた服。
貴族が自宅で寛ぐ為のジャケットが、
1950年代にはこんなプリントになったのだった(レアケース)。
最後に、この3ピースもご紹介。
超ウルトラレア3ピーススーツであるマリアッチ用スーツ。
別名「チャロスーツ」とも言い、
マリアッチを演奏する人達が着ている衣装。
前合わせには、
こんな素晴らしい飾りボタンが付く。
そしてこのジャケットも、
やはりショールカラー。
と…
ここまで倉庫から出てきたショールカラーのヴィンテージを、
列挙してみました。
意外と持っているモノですねwww
自分が如何にショールカラー好きなのか?
がよく分かるコレクション。
なぜこれらを紹介したのかというと…
この新作ジャケットを紹介したかったからなのです。
ジャーン!
ボーダースモーキングジャケット!
イエローベースのボーダーと、
オレンジベースのボーダー、
2色展開になります。
このボーダーの生地と、
襟やカフスで使われているネップ入りフラノ生地は、
どちらもデッドストックで発見されたレアな逸品。
ただ、どちらも巻きが短かったので…
上手い具合に2トーン切り替えが出来ました!
上記のヴィンテージ紹介でも書いた様に…
本来のショールカラーとは、
かなりエレガント&フォーマルなデザイン。
元々は貴族・社交界での意匠であり、
それが元でテッズジャケットやタキシード、
ナイトガウンやマリアッチスーツに派生しているのです。
(テッズとは、1950年代のイギリスでエドワード7世が統治した時代<1900年代初頭>の服装を真似た集団)
ショールカラーはエレガント&フォーマルであるからこそ、
崩して着てみたい。
エレガントな飾りボタンを付けつつ、
邪(よこしま)な身頃デザイン。
パイピングで随所を覆われていても、
隠し切れない2トーン切り返し。
そして何より、ひとつボタンという潔さ。
このジャケットは、
やっぱり夜遊びに着てほしい。
この妖しさ、
目立つ事請け合いです。
そして…
ドライボーンズの既存商品でも、
意外とショールカラーがあったのでご紹介。
まずはこちら。
ショールカラーデニムジャケット。
1940年代、U.S.NAVYの流れを汲むこのジャケット。
明らかに当時の海軍の流れからは異質な形。
もしかしたらエレガント&フォーマルな風潮が影響してるのかも。
そしてこれも。
ウールメルトン・ショールカラージャケット。
ウエスタンな流れを汲むこのウールジャケット。
もしかしたらマリアッチジャケットなど、
メックステックスな要素が相まっているのかも。
更にはこれも!
モールスキン・ストームコート。
このストームコートこそ、
エレガント感がある防寒着はないかも!
ムートン素材が、
よりショールカラーを引き立てています。
皆さん、
何かひとつでも、
ショールカラーを身につけてみてください。
きっとお気に入りになると思います。
追記。
倉庫整理をしていたら、
1980年代に日本で発行された某写真集が出てきました。
その中にもたくさんのショールカラーが!
それなりに年齢を重ねていて、
こう言った文化に触れてきた人ならば、
一発で何の写真集か分かるでしょう。
答えは私のインスタにてアップします!
ではまた!