2025年の小雪を明日に控えた11月21日。
酒丸です。
「小雪(しょうせつ)」とは…
日が短くなり空気が冷え、
雨が降っていると思ったら雪になる頃。
だんだん本気で寒くなってくる予定ではあるんですが…
夏の暑さをまだ引きずっているのか?
未だ本気で寒い日は少ない様子。
とは言え季節は徐々に進んでいるようで…
庭の柚子が見事に黄色く色付いてきました。
なので道の駅に納品。
地道に売れており、ちょっと嬉しい。
そしてこの時期の柚子は、
横に半分にカットして焼酎炭酸割りに皮ごと入れると、
衝撃的に美味しいです!
これがやりたくて毎年収穫しているようなもの。
また来週も納品に行かなきゃ。
さて。
今日は…
現時点で店頭に大充実している、
1950年代風のオープンカラーシャツについて蘊蓄を書いてみようと思います。
改めて原点を見直してみますね。
現時点で大充実な1950年代風のオープンカラーシャツ。
ひとつはこちら、
ウィンドウペーンチェックの2フラップオープンカラーシャツ。
ミントグリーンと、
ピンク、
そしてレモンイエローの3色展開。
ポケットにはフラップがついており、
フラップ裏はこの様に裏地のキュプラを採用。
フラップ上部にステッチが出ない縫い方、
「蛸足付け」という特殊で難しい縫製方法を採用。
1950年代頃まで隆盛を誇った、
イタリア気質を感じる「ステッチ目を出さない縫製」!
だからこそ、
襟も袋縫いになっています。
もうひとつの品番はこちら。
コットンフランネル素材の、
プリントオープンカラーシャツ。
色味はオレンジ系チェックと、
グレー系チェックの2色展開。
ポケットはバイアス裁断、
中の物が落ちない様にボタン付き。
なぜ、
これほどまでに1950年代にオープンカラーシャツが流行したのでしょうか?
それには第二次世界大戦が影響しているのです。
1941年から1945年まで続いた第二次世界大戦。
アメリカは、
日本のパールハーバー奇襲攻撃から始まる太平洋戦争を経て、
ナチスドイツを撃退する為のノルマンディー上陸作戦など、
多大な犠牲を払って戦争に勝利しました。
その犠牲になったのは大半が若い兵士であり、
兵士を囲む家族や両親、子供たちでした。
なので戦争が終わり、
無事に帰還した若い兵士達は…
非常に家族を大切にし、
自分の身体や思考も休ませようと決意しました。
その結果、
余暇を上手に使いつつ、
自分達の身体を鍛えていく事にシフトしていきました。
余暇を上手に使うという事は、
友達と遊んだり好きな自動車やバイクを弄る事であり…
身体を鍛えるという事は、
スポーツなどをして筋力アップをしていくという事です。
(現在まで連綿と続くワークアウトとは、この頃に始まっている)
そういった時に着る服こそ、
オープンカラーシャツなのです!
オープンカラーシャツの対義としては…
クローズカラーという事になるんですが、
実際にはそんな服はありません。
対義となるのは台襟がついているシャツ、
つまりドレスシャツやボタンダウンシャツ、
ワークシャツのことを言うのです。
そう言った台襟付きシャツの対義語としてオープンカラーシャツは存在しています。
台襟付きシャツは基本的に全て「働く時に着るシャツ」です。
逆に言えばオープンカラーシャツとは、
「遊びやスポーツをする時=働かない時に着るシャツ」なのです。
1950年代のメンズアパレルでは、
ジャケットやシャツに「スポーツウエア」と名前が付くブランドが多数存在します。
これらは全て「戦後の若者達に向けた販売戦略」だったのです!
そんな販売戦略に乗せられた人も、
乗せられ過ぎて羽目を外しちゃった人も、
当時は皆さん挙ってオープンカラーシャツを着たのです!
みんなが着るからまた作る、
時代は大量生産大量消費に突入していきます。
そしてそんな時代がキューバ危機くらいまで続きました。
その頃になって初めて、
大衆の若者は「あ、時代が変わり始めてる」と、
気付いていって…
オープンカラーシャツ一強の時代が終焉していったのです。
そんなお気楽な時代のシャツ、
21世紀になっても着続けていきたいものです。
綺麗なチェックやプリント起毛、
無地や刺繍入り…
膨大な種類が店頭に並んでいます。
皆様のお越しをお待ちしております。
そしてそして。
早いものでドライボーンズ大阪店は、
今年で27年目!!!
27周年アニバーサリーとして、
シークレットセールやらサンプルセールやら…
限定生産の27周年記念バッグも売り出します!
本日11月21日が初日!
ドライボーンズ大阪店へ急げ!
