2026年穀雨の酒丸。

2026年穀雨の酒丸。


 2026年の二十四節気の穀雨は4月20日。
もう来週の月曜日ですね。
穀雨とは…
穀物の実りを運んでくれる春の雨、という意味。
私が住んでいる地域は農業も盛んですが、
もうどこの田んぼも水を張ってあります。
早いところではもう田植えが終わったところも。
そしてウチの畑では、蚕豆の収穫が真っ盛り

今年は4月の最初でどんどん豆が実り始めてしまい…
例年より2週間くらい早いペース。
初物って美味しいので、期待大!

 

 さて、今日紹介する初物は…
私の長い人生を総括するようなシャツをご紹介。
でもシャツを紹介する前段階が非常に長いので、
心して読んでくださいましwww


 もう過去に何度か紹介している雑誌を、改めて。

1981年の雑誌ブルータス。
「50年代スタイルの過激な古さが新しい」
というキャッチコピー。
この雑誌で、私の人生の方向性が決まりました。
その時、私はまだ15歳(なんと45年も前なのか!)

その雑誌の後半にこんな特集ページがありました。

「山崎真行氏のアメリカン50’Sドリーム。」
そう、言わずもがな、
クリームソーダ社長の山崎さん。
とにかく出ている家具やランプ、部屋の造詣が素晴らしい!
次ページは当時自社で抱えるバンド、ブラックキャッツのタイアップも。

その中の一枚の写真に、目が釘付け。

ピンクの壁には大胆なヒョウ柄が描かれ、
モダンなベッドにはモビール柄のベッドカバー
そして猫。
この一見ミスマッチなベッドルームコーディネイトに、
猛烈な衝撃を受けた事を今でも覚えています。

 その後、高校生だった私は東京に出て…
1年のサラリーマン生活の後、
渋谷にあった「オキドキ」という古着とジャンクを扱う店で働き始めました。
その頃、青山にあったオンサンデーズと言う洋書屋で出会った洋書がこちら。

MID-CENTURY MODERN
今でこそ1950年代くらいのことをミッドセンチュリーと言いますが…
この頃、この洋書で初めてこの言葉を知りました。
そしてこの洋書の中に見つけてしまったのは…

TOKYO STORYというタイトルがついた、
山崎さんの部屋の紹介でした。
当然、あの部屋も!

そう、高校生の時に見て衝撃を受けたブルータスは、
この洋書で取材された記事の別カットだったのです!

今度はこんなに大きく鮮明に出てる!!!
私はその後オキドキを辞め、
夜間のファミレスでバイトをしてお金を貯め、
二十歳でアメリカに渡りました。
一番の理由は「自分で古着や古家具を扱う店をやりたかったから」なのですが…
裏の目的としては「このモビール柄の生地」を探すことでもあったのです。

そして苦節数十年。
遂に本物を見つけたのは2024年でした。

過去、60回以上アメリカに仕入れに行っていて、
一度も見つけられなかったこの「モビール柄」!
初めて見てから43年後、
やっと見つけて手元に来た晩は、
このカーテン生地を肴に泥酔してしまいました。
柄ももちろん素晴らしいんですが…

手にして初めて知った、
この生地の「ザラザラ感」!!!

 当然、本物を手に入れた以上再現したいと思うのがデザイナーのサガ。
あんなにザラザラ・デコボコした生地は、
今の日本には現存していないし流通もしていない。
なので近い雰囲気の生地をデッドストックで探し出し、
3色展開で復活!
ファブリック・モビール柄!

そして当然、
自分用にも購入。

もうこの時点で、
初めて見た日から44年が経過。
なので何に使うか決める前に大人買い、1反(50メートル)。

 そしてやっとここからが本題(汗)
その生地を使って、シャツを作りました!!!
プリント 2ポケットオープンシャツ「モビール」!

実に…苦節45年!
クリームソーダの山崎さん宅のベッドカバーを、
着ることが出来るのです!
約半世紀かけた憧れが、
遂に完結したのです(どれだけ変態なんだ?)!!!

 アメリカにヴィンテージを仕入れに行っていた20歳から、
過去に何度もカーテン生地で作られたシャツを仕入れては売ってきました。
例えばこれ。

もう手放してしまったけれど写真だけ現存w
極楽鳥花柄のカーテン生地で作ったシャツ。

量産された証、織りネーム付き。
ウルトラスーパーレア!!

 いつものドライボーンズのシャツから、
少しだけパターンも変更しました。

シャツの第一ボタンはループではなくボタンホール。
襟型も、若干ロングポイント化。

胸ポケットではなく、裾に2つのポケット。
いわゆるビーチシャツ・スタイル。
元々ベッドカバーだった生地、
ならば「夢見心地なビーチで寝そべるタイプのシャツ」の方が似合ってるでしょ?

そしてやはり抜かり無い、
この柄合わせ。
全てにおいて、パーフェクト。

もう一回見せておきますよ。

約半世紀前から個人的に憧れ続けた生地は、
ドライボーンズがシャツに仕立て上げました。
この感動を共有できる人、かなりいますよね?
DS-2804
プリント 2ポケットオープンカラーシャツ「モビール」。
お早めに。

 


 初物ならば、食らおうじゃないか!
と言うわけで…

蚕豆はグリドルでじっくり焼き。
地元の粗塩でいただきました。
あああ、美味すぎる!
初物は寿命が75日伸びると言いますが…
素材のパワーがダイレクトに来ますね!
素晴らしい!

ではまた!!

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