2023年の大寒が今日なんですが…
先週末から雨が多く、
異常に暖かい日が続きましたね。
2週間ぶりの、酒丸でございます。
この暖かさに誘われたのか、
庭の桜の蕾が膨らんできました。
河津桜と言う品種、
コチラでは「頼朝桜」とも言われます。
ソメイヨシノよりひと月~2週間くらい早く咲くんですが…
先日伺った恩師の庭では、もう開花していました。
今年の春は、早そう。
ってな訳で、梅春物(早春物)のデニムをご紹介。
つい先日、やっと入荷してきた梅春物のデニムジャケット、
その名もデニム・ハンティングジャケット「トンプソン」!
バックスタイル。
後ろ身頃の両サイドには、クラシックなジッパー付き。
ここ、実はゲームポケットになっています。
ゲームポケットとは、
狩った獲物を入れる大きめのポケットの事。
この写真で言う、
オールドゴールドカラーの部分。
胴回りにグルリと付いているので、
結構大きい獲物もすっぽりと入ります。
また、この写真から分かるように、
背裏にだけブランケットが付きます。
全身じゃないのでゴワゴワせず、
なおかつ背中だけでとっても温かい!
そして前身頃に付く二重のポケット。
留め部分にはリベット補強。
ちょっとボコッと出たラングラー系リベット。
襟には太畝コーデュロイ。
首筋が温かいと、嬉しいですよね。
背中にあるアクションプリーツ内。
襟に使っているコーデュロイをあてがってみました。
ちょっとした見えない部分のオシャレ。
リベットで留めてあるポケットの構造。
上部のポケットが、
そのまま下部ポケットのフラップになっています。
実用的且つ隠れたオシャレ。
ボタンは大き目のユニオンメイド。
大きめのボタンを使う事で、
手袋をした手でも開け閉めが容易。
そして本題である、命名の「トンプソン」とは…
実はこの事。
通称トミーガン。
正式名は「トンプソン型連射銃」、
つまり機関銃の事。
この銃は第一次世界大戦で使われるようになった武器で…
その後、
禁酒法時代に「アル・カポネ」が使った事で有名になったのです!
法律としてアウトだった地下酒場の護衛の為、
暴力団として初めて機関銃を使った人物。
きっと、こんなイメージ。
禁酒法とは、
1919年から1933年まで続いた天下の悪法。
元々は酒癖の悪い夫を持つと家庭崩壊に繋がり、
それは敬虔なキリスト教徒の家庭として良くない。
なので…
法で取り締まってキリスト教徒として正しい国家にしましょう、
という話で始まりました。
ところが。
元々酒の輸出や製造・販売で収入を得ていた人達は困ってしまい…
非合法で捌く事になってしまいます。
そこに上手に入り込んだのが、
当時移住してきて仕事が無かったアウトロー。
腕っぷしと才覚で徒党を組んでのしあがり、
その後に組織化されてマフィアとなっていきました。
後年のイタリアンマフィアやアイルランドゲリラなどは、
この禁酒法が無ければ存在しなかったのではないか?
と言われるほど…
この法律で様々な事が変化していきます。
そんなこんなを象徴するような武器が、
この「トミーガン」なのです!
今回のこのハンティングジャケットに「トンプソン」と名付けたのは…
トンプソン型機関銃を使って「何かを」ハンティングした人達が着ていた、
と言う設定での年代を考察してみました。
ゲームポケットには、何が入っていたんでしょうね?
そんな考察も楽しい、
アウターとして機能性が高いジャケットです!
もう正月気分も明けた先週。
ネットで注文して忘れていた物が届きました。
「家内安全ヲ守る十二支之図」の立体版。
この絵を描いたのは、歌川国芳の弟子の一人、芳虎。
酒癖が悪い事から名付けられた画号の「芳虎」。
最終的にはその酒癖のせいで国芳から破門されてしまった人物ですが…
こんな発想をする人、大好きです!
この動物さえ飾っておけば、
もう一生「家内安全」wwwww