2023年の啓蟄が過ぎた金曜日、酒丸です。
さすが啓蟄、暦通りに…
庭の桜にミツバチの大群が襲来。
ものすごい羽音で「春の訪れ」を感じました。
皆さんの家の周りでも、
急に虫達が出てきたのではないでしょうか?
そんな最中、
まずは皆さんにお詫びとお知らせを。
今年の春夏物で企画しているプリントシャツシリーズ。
まずはこれ、メキシコ柄。
ブルーグレー地と…
イエローグリーン地。
生地の納品が非常に遅れちゃっていまして…
現在、鋭意裁断&縫製中。
もうしばらくお待ちください。
そして問題はこちら、スパイダーウェブ柄。
ダークグリーン地(色がうまく出ていなくてごめんよ)と…
ブラック地。
こちらも生地の納期が遅れに遅れたんですが…
更に一部にプリントミスが発覚。
色々と考えたんですが…
半袖は着る時期が短いので納期を遅れさせる訳にはいかない。
なので…
半袖を先に急いで裁断縫製して、
長袖は秋物立ち上がりでの納期に設定し直しました。
ご予約をしてくれたお客様、
すみません(汗)
良い物を作りたいので、
プリントをやり直しております(大汗)
詳しくは担当者まで。
そして本日のブログは…
いつもの商品紹介とはちょっと角度を変えた話をば。
今日は3月10日。
言わずと知れた…311の前日。
そう、東日本大震災が起こってから12年。
その間も日本中の至る所で地震が発生し、
その度に家屋が倒壊、被災者多数。
心が痛みます。
そしてつい先日は、トルコで巨大地震。
大きな活断層が横に9キロも動いたらしい。
ビルディングや石造りの家も軒並み倒壊、
膨大な犠牲者が出てしまいました。
トルコでの救援に限らない話ですが…
倒壊した建物の下敷きになってしまった人を助ける場合、
一番重要な事は「下からの音」らしいです。
下敷きになってしまっても、
音さえ出せれば救援隊が気付く可能性が大。
ところが…
倒壊した後は多くの人が救援に駆けつけるし、
マスコミのヘリなども多いので、
埋まっている人の声などはかき消されてしまう事が多いらしく…
結果として「数時間前まで生きていた筈」の遺体を、
掘り起こさねばならない場合が多いらしいのです。
また、下敷きとなってしまった場合、
呼吸は出来ても声は出せない状況になっている事も多いらしい。
そこで重要になってくるのが「如何に音を出して知らせるのか?」という事。
なので皆さんにお薦めしておきたい、これ。
ホイッスルキーホルダー。
これならば、息を吐く時に咥えていれば音が出る!
実は私、ビビリなので冬場はこんな風にしてました。
この冬は寒かったのでかなり熊ジャンを愛用。
その熊ジャンのボタンホールにホイッスルをぶら下げていました。
これなら、
万が一倒壊した建物の下敷きになっても、
口の近くにあるのですぐに鳴らす事ができます!
実はこのホイッスル、日本製のデッドストック。
たった数十本が発見されただけです。
私は東日本大震災の後、
宮城県塩釜に復興支援に行きました。
約3日間、数トンの瓦礫を掻き出して終わりましたが…
あの瓦礫の下に人がいるかと思うと怖くて怖くて。
それ以来、こんな物を作りたいと密かに考えていました。
まさかデッドストックが見つかるなんて、
神様のお導きとしか考えられません。
なので、
かっこ良くするためにキーリング部分は真鍮無垢材の平打ち二重環。
ヴィンテージ感、満点!
たった数十本しかないので、
たった数十人の命しか助けられないかもしれない。
でも、こうやって発信する事に意義があると思います。
数千点ある店内商品の中でも、異質な救命商品。
でも、私なりに思い入れのある商品なのです。
こういう時期にしか積極的にアピールできないので、
この機会に是非。
「デッドストックの持ち歩ける楽器」という意味でも、
レアアイテム。
啓蟄の次の日は満月でした。
この日は朝から東京本社に出勤。
色々と都内で用事を捌いていたら、
館山の自宅に帰る頃には真っ暗に…
と思ったら、異様に明るい。
周りの星の煌めきが消えちゃうくらいの明るい満月。
見事でした。
たまには遅い帰宅も、良いのかも。
ではまた。