2023年の穀雨が過ぎた金曜日、酒丸です。
しかも!
明日からは皆さんお待ちかねのゴールデンウィーク!
この3年間はコロナ禍で出掛けられなかった人も多いかと思いますが…
今年は晴れて大手を振って出掛けられますね!
そう言う私はというと…
友人から教えてもらった必殺の道具を手に入れたので、
マイチャーリーの手入れをしました!
みなさん知ってました?
こんな道具が存在している事。
なんと、自転車のチェーンを掃除する道具!
この容器の中に洗浄剤を入れ、
チェーンをガラガラ回すと、
中の歯車が動いてブラシに当たって掃除してくれるんです。
これをチェーン全部にやってから、
グリースアップしたら…
乗り心地が2割はアップします!
オススメです!
さて、ゴールデンウィーク前に滑り込むように入荷してきた、
今季イチ押しのカットソーを紹介しますね。
まずは3色展開をアップ。
名付けて「シャンブレー・グランパシャツ」!
このグランパシャツという名前に違和感を覚える人もいるかと思うので…
まずはそこから説明をしますね。
このシャツそのものは、
19世紀末(つまり1800年代後期)から、
1920年代頃まで作られていたシャツです。
主にイギリスやアメリカ東海岸で多く着られていました。
1950年代、当時の若者達は自宅にあったこの手のシャツのことを、
「グランパシャツ」(=おじいちゃんのシャツ)と呼んでいました。
もう1950年代当時には世間的に姿を消していたのです。
それはこのシャツの成り立ちに理由があるのです。
主にイギリスで着られていた一番の理由は、
紳士服の着方に明確なルールが存在していた国だからです。
当時(今も若干)のイギリスでは、
ジャケットの下(インナー)には、必ずシャツを着なければなりません。
ところが、
貧しい労働者階級の人達はシャツを多く持てませんでした。
なので、
下着としてのカットソー(いわゆるヘンリーネックシャツ)に、
「胸にシャツっぽい生地を貼り付けて」着て、
その上からジャケットを着て誤魔化していたのです。
有名な1997年公開の映画「タイタニック」には、
そんな貧しいイギリス労働者階級の絵描きが主人公として出てきます。
(映画の設定は1912年)
そして、そういった人達は…
産業革命で飛躍的に伸びてきたアメリカという新しい国に、
移民として渡ることも増えて来ました
(特にイタリアやアイルランド、東欧系)。
なので、
アメリカ東海岸でもこのシャツが多く着られていたのです。
アメリカで第二次産業(工業)にあぶれて就けなくなった人達は、
中西部や南部に移って第一次産業(農業)の小作人として働きました。
なので、グランパシャツを着てオーバーオールを纏い、
その上からカバーオールやウールジャケットを着る、
という出立ちが発生して来たのです。
まずは各色のご紹介。
ネイビー×ブルーシャンブレー。
インディゴ染めオーバーオールのインナーとして着る場合、
ショルダーストラップが肩線に当たります。
移染を気にせずに着られるダーク系配色なら、
これ一択!
お次は、
アッシュグレー×ブルーシャンブレー。
一番「アメカジっぽい」配色。
ジーンズやチノパンにばっちり。
また、アッシュグレーなのであまり汚れも目立ちません。
ガンガン着て汚して、
ガンガン洗えるタイプ。
最後に、最も当時っぽい配色。
オフホワイト×ブルーシャンブレー。
映画タイタニックの中に出て来そうな配色。
ボディの色味はオフホワイトではありますが…
糸が14番単糸と非常に太くてゴツい糸なので、
粗野なジャージー感があります。
全く透けたりする事はありません。
リブには段編みという特殊な編み方を採用。
細いラインが入ったような、
クラシックな編み地になっています。
肩線の裏側には、
地の目を逆にした天竺生地をテープ状に貼り付けています。
なので洗濯後、
ハンガー干ししても肩が抜ける事は無い筈。
一応春物としての入荷ではありますが、
全シーズン対応のカットソーです。
こんなカットソーを真剣に作っているのは、
おそらく全世界でドライボーンズだけかと。
100年以上前の出立ち、
当方ならば揃います。
さて。
来たる5月4日は…
私が住んでいる町内が山車幕を修理したので、
お披露目式を行います。
館山地区の下町さんと、
北条地区の神明町。
この2台が並ぶ事も滅多に無いと思うので、
良かったら館山に遊びに来てください。
お待ちしております!