2023年処暑の酒丸。

2023年処暑の酒丸。


 8月23日は、二十四節気で言う「処暑」。
処暑とは、厳しい暑さの峠を越した頃の事。
朝夕は涼しい風が吹き、秋の虫の音が聞こえて来ます。
今年は日中の日差しがまだまだ厳しいのですが…
日陰に入るとちょっと涼しく感じるようになって来ました。
夜の虫の音は鈴虫やコオロギになって来ましたね。

近所の庭先では、栗が実り始めています。
もう自然界はじわりと秋。


 なので、秋の新作ボトムをご紹介です!

ずっと納品を待っていたボトムスが、やっと入荷しました!
フリスコジーンズの新色秋色バージョン、
ビリジアン(DEEP GREEN)とオールドゴールド!

私はもう2色とも購入しちゃいました!

 ここでいつもの様に、ヴィンテージ的な背景から書いておきます。
FRISKO JEENS(フリスコジーンズ)の起源…
それはサンフランシスコのワークウエア会社である
ELOESSER-HEYNEMANN(エローサー・ハイネマン)社が、
1800年代後期に始めたブランドCAN’T BUST’EM(キャントバステム)
というブランド内から派生したボトムの一種です。

CAN’T BUST’EM(キャントバステム)というブランド名の意味は、
「絶対に破れない」という意味。
ゴールドラッシュ後のカリフォルニアでは、
ワークウエアとは破れないものほど優秀だったのです。
1930年代頃にはブランドのアイコンとしてルースターと呼ばれる鶏を用い、
大衆から支持を受けていました。


ところが。
1946年の第二次世界大戦後にLee社がキャントバステムを買収します。
戦後、多くのワークウエア業界が寡占化していったのでしょう。
その後、Leeはキャントバステムブランドを自社内で企画していきます。
そして出来てきたアイテムこそ、FRISKO-JEENSなのです!

FRISKO(フリスコ)とは、おそらくサンフランシスコのこと。
1950年代。
ホットロッドなどのカスタムカルチャーの中で、
「CよりKの方がかっこいい!」みたいな風潮が出来ました。
いわゆる「KUSTOM KULTURE(本来Cの部分をKにしてKOOLに見せる」時代です。
ここに乗ったのがLeeだったのです。
また、LEVI’Sが発明したと言われる「JEANS」という単語に対しても、
反旗を翻しました。
スペルを、自社名のLee(Eが2つ続く)に因んで、
JEENSという単語を発明したのです!


この頃のフリスコジーンズ、
以前は古着屋さんで廉価で買えていたんですが…
もうかれこれここ十年、
全く見ないし売り物が出たら高額!
ならば自分で企画したいと思い、
数年前から似た物を作り始めていたのです!


この数年で、ドライボーンズで作ったフリスコジーンズ。
ブラックが見当たらないんですが…(無くしちゃった?)
オフホワイト、カーキ、ダークブラウンと作ってきました。
更には…

アウトポケットにしたライトオンスデニムバージョンも。
今のところ、私は全型制覇してます!
とにかく穿き易いので、重宝しているのです!

このフリスコジーンズの特徴を書いてみます。
まずはここ、フロントポケット。

いわゆるL型ポケットと言われる形状。
モノを入れても落としにくい形です。

こだわりのバックスタイル。

片玉縁ポケットにバックストラップ、そしてサスペンダーボタン。
1930年代頃のキャントバステムワークトラウザーズを倣っています。
もちろん尾錠は真鍮無垢の針金型曲げ。

穿き易い1番の理由は、ここ!

ドライボーンズのボトムとしては珍しい、
フロントジップタイプ。
スライダーはもちろん、真鍮のプレス。
しかもセミオートマチックロックという、
実にヴィンテージ感漂うジッパー(マニアック)。

個人的にお気に入りな企画箇所は、ここ。

腰裏ベルト部分やポケットスレーキには、
コットンヘリンボーンツイル!
更に不滅インキでスタンプしたサイズ表示。
洗い込むたびに経年変化していきます。

メンズクロージングの矜持としての部分も紹介。

前立て裏のパーツは、パイピング!
本来のワークパンツは、この部分は簡単にロック始末にします。
その方が早いし安いし。
でもパイピングの方が綺麗だしドレッシーだし、堅牢。
ハンドメイド感を残した作りです。

シルエットはミリタリーのチノパンに近い、
ズドンと太めのストレート。
このシルエットは、
今のヒップホップ世代にも受け継がれています。

もう全店舗にラインナップ、
オンラインショップにも簡易ページが出来ています。
相変わらずの少量生産なので、お早めに!!



そしてここからは個人的な意見。
8月23日に処暑を迎えた日本。
そして明くる日の24日は「処理水」を海洋投棄し始めました。
ALPSという浄化設備を使って、
取り除けないトリチウムだけが残ってしまうので、
大量の海水で薄めて海洋投棄し始める、との事。
マスコミを通じて、政府は概ねそんな感じの事を言っています。
でも、東電が発表しているALPS通過後の「処理水」の内訳を見ると…
トリチウム以外も含まれていますね。

自民党以外にも、マスコミもそうした方が良いと思います。
嫌ならば、本当の事を言った方が良いのでは?
素人の私だって、これくらいまでは調べられる。
そして政府は、嘘しか言わない事も知ってる。
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