2023年の大雪となりました。
酒丸です。
大雪(たいせつ)とは、本格的に冬が到来する時期の事。
山々は雪に覆われ、平野にも雪が降ります。
新年の準備を始めるのも、この時期から。
私は先日、8月から続いた怒涛の忙しさがやっとひと段落。
なのでお気に入りの魚屋さんに刺し盛りを発注。
しかも、超お気に入りの皿に盛ってもらいました。
江戸時代晩期の、通称「馬の目皿」(瀬戸メイド)。
ああ、美味しすぎる…。
器が良いと、一層美味しい。
これでエネルギーをチャージできたので、
本格的に冬の準備に入れます!
さて、本日は…
本格的な冬を迎え撃つにはピッタリな、
新作アウターをご紹介。
ちゃんと説明しますんで、ご静聴をば。
今回初めて作ったアイテムは、こちら!
B-15のシビリアンモデルジャケット!
本物のムートン襟ボア、
ジッパーの内側には防風用の持ち出しがつきます。
そして何より、オフセットされたジッパー。
特筆すべきはこの防寒性!
背裏にはデッキジャケットでも使われている襟ボアを贅沢に一面に!
前身頃裏には目の詰まったメルトンを貼りました。
この両面で、恐ろしく温かい!
袖口リブは、フライトジャケットに見られる二段編み。
袖口からの冷気もシャットアウトします。
ちょっと見辛い写真ですが(汗)
襟裏に付いているムートンボア付きチンストラップ。
激寒い時は襟を立て、
このチンストを留めれば顔全体も温かい!
ドライボーンズ謹製、ミリタリーアイテム用襟ネーム。
要約すれば、
「遊び心溢れる質実剛健&実験的な紳士服の世界」、
と書いております(秘)。
ドライボーンズとしては…
過去にB-15Aとか、
M-422Aだとか、
L-2シリーズだとか、
Nシリーズだとか…色々と作ってきました。
なので、ここで「シビリアンモデル」も提案してみようかと。
元ネタはこちら。
まさにそのまま、
Bー15のシビリアンモデル。
「シビリアンモデルって何?」という人の為に説明。
シビリアンとは英語で書くと「CIVILIAN」という表記。
直訳すると「一般市民」とか「民間人」という意味。
このジャケットのように「シビリアンモデル」というネーミングになると…
軍の正式採用ではなく、
民間の会社が一般に販売する為に生産したジャケット、
という事になります。
なので、ネームはそのブランド名が付いてます。
「TAILORED BY GLOVER」と明記。
民間商品ではあるけれど、
すごくちゃんと作られてます。
ムートンの襟ボア、
持ち出し付き前身頃、
オフセットされたジッパー。
裏地にはゴツいウールメルトンが使われています。
このジャケットは、
おそらく1940年代後期から1950年代前期ごろに作られたもの。
本物のB-15の製造年が1944年の数ヶ月間、
しかも当時初めて採用されたコットンナイロン素材。
その後1945年には第二次世界大戦が終結し、
やっとコットン100%のB-15Aの製造になるので…
Aの正式採用後に作られた可能性が大きいのです。
ではここで、
戦後のフライトジャケット「Bの系譜」を辿ってみましょう。
まずは前出のB-15A。
B-15から進化して、
酸素マスク用の三角形レザータブや、
ケーブル用スナップボタンタブが装備されました。
また、B-15ではコットンナイロン素材でしたが、
Aではコットン素材に戻ります。
耐久性に問題が出たらしい。
終戦前後の1945年製。
ネームは擦り切れちゃって読めないけれど、
背裏にはファー生地、非常に温かい。
その後1949~50年に出たのは、B-15B。
Aとの決定的な違いは表地がナイロン正式採用となり、
裏地はレーヨンライニング、
ホースタブが三角レザーから長方形レザーになった事。
小さめのサイズが多い中、42は結構レア。
続いて出たのは1951~52年のB-15C。
朝鮮戦争時にマリリン・モンローが羽織ったことでも有名。
個人的にもBシリーズの中ではこれが一番好き。
B-15Bからの変化は、
何といってもナイロンカラーがネイビーになった事。
また、フロントジッパーがオフセットからセンターになり、
クラウンのスプリングジッパーになっているのです!
尊い!クラウンスプリングジップ!
そして最終形態のB-15D、
私物はモディファイのみ。
本来ならば襟ボアがつくのですが、
これはモディファイなのでリブに変更。
つまり、その後のMA-1の原型です。
色もセージグリーンに変更になりました。
ネームもモディファイネームが付いてるんですが…
もう経年劣化で全く読めず。
フライトジャケットの雄、
Bシリーズはこの様な進化をしていったのです。
今回発表したのはその原点ともいうべきB-15、
しかもシビリアンバージョン。
激レア種をお薦めしておきます!
冒頭に書いた…
今年8月からの怒涛の様な忙しさとは、こちらです。
堂々完成、神明農場の「ニッキ葉茶」!
実家を引き継ぎ、色々とリフォームしていった中で…
庭の角にある巨木の正体が「ニッキ」の木だと判明してから約2年。
どうやったら利用できるのか?
ネットで調べたり、
実験的に茶葉を作って試飲してみたり、
保健所に行って許可をもらったり、
農場事務所企画振興課の人と話し合ったり…
様々な機材も揃えて、やっと量産化!!!
ドライボーンズ直営店にも並び始めました!
諸事情があって「ハーブティー」として売りますが…
本来ニッキは効能がたくさんある漢方薬の材料。
私も「とある数値」がガクンと下がり、
ほぼ健康体にまで戻りました。
詳しくは店頭スタッフまで!
更にこっちも!
葉茶を中心とする農業。
その団体名を「神明農場」と名づけました。
その神明農場とドライボーンズのコラボT-Sも、
各店頭に並びました!
皆様のご来店を、お待ちしております!