2023年冬至の酒丸。

2023年冬至の酒丸。


 2023年の冬至となりました。
酒丸です。
冬至とは、一年の中で一番日照時間が短い日。
夏至と比べると約5時間くらい違うらしいです。
どうりで寒い訳だ。
という訳で…昨晩はゆっくりと柚子湯に浸かりました。

我が家には柚子の木があり、
毎年たわわに実りますが…
先日の大西(この時期特有の強い西風)で、
かなりの柚子が木から落ちてしまいまして。
「これ幸い」と湯船に浮かべて極楽に行きました。
温まりますね~!


 さて。
2023年の私のブログのファイナルを飾るのは、これ!
ジャーン!

みなさん、長らくお待たせいたしました~!
今季一番気合を入れて作った…
シングル レザースポーツジャケット!


ブラックと、

ブラウンの2色展開!

バックスタイルはこんな感じ。

腰はベルトで切り替え、
両脇にはアクションプリーツが入ります。


そして今回から、
ホースハイドにはこんなネームがつきます!

実は長い間、
この形を作りたくて試行錯誤しておりました。
まだドライボーンズがヴィンテージショップだった30年以上前、
この形の原型となるレザージャケットを、
カリフォルニア州フレズノのスリフトショップで見つけておりました。
それがこれ。

シングルブレストのフロント3ポケットレザージャケット、
しかもホースハイド。
個人的にも気に入っていて、
いつか作りたいと隠し持っていた正に秘蔵品。
実にかっこいいんですが…
ペンキ汚れが結構ついていて、
しかも裏地もザックザクに破れており…
1番の問題点は、
ジッパーのテープが綿なので裂けちゃっているのです。
また、この時代のスポーツジャケットあるあるとして…
胸ポケットが水平なのです。
これは当時「シガーポケット」とも呼ばれているポケットで、
右手でポケットにタバコを出し入れするスペース。
でも今や、日本人の喫煙率は19%、
タバコを入れるポケットよりも、
もうちょっと大きくしてスマホなどを出し入れできるポケットにしたい。

そこで参考にしたのが、このヴィンテージ。

胸ポケットが斜めジップでウルトラかっこいい。
なぜか下のポケットは箱ポケ(汗)

また、もうちょっと着易いパターンにしたいと思い、
このレザージャケットも参考にしました。

西ドイツ製、裏地が豹の1950年代もの。
肩線がかなり斜めになっていて、
こうなる事で前下がりに余裕ができる為、
俄然着易くなるのです。
さすがメンズクロージングの本場、ヨーロッパ製。

なので、この3型を上手にミックスしつつ、
最初にアップしたホースハイド物に近付けたのが、
今回のこの革ジャンなのです!

その証拠に、このレザージャケットにはこんなネームが。

本物のホースハイドネーム。
これを叩き台にネームも描きました。

他にも細かくこだわって作り込みました。
腰ポケットと全く同じ角度の胸ポケット。
そして位置は絶妙に中央寄り。
こうする事で、
右手で左ポケットから物の出し入れを行い易く。
前身頃は後ろより若干長めにしつつ、
絶妙にカーヴさせています。
バイクなどのライディングシーンで内臓を守りつつ、
ジッパーの上げ下げをし易い位置作り。
後ろ肩にして胸周りの活動量を確保しつつ、
後ろのアクションプリーツを動かし易く。
また、アクションプリーツそのものも微妙にカーヴさせて距離を稼いでいます。

素材はホースハイド、
茶心染めのラッカー仕上げ。
一番表面に出ているブラックやブラウンは、
ラッカーで仕上げてあります。
なので経年変化で削れていくと、
中の茶心が出てきます。


これは別品番同素材の、
私が10年近く着ているレザージャケット。
味があるでしょ?
1950年代の代表的なホースハイドの色付けです。

この数年間、コロナや何やらで大変だった自分に…
これほどまでに手が掛かった「憧れの革ジャン」をプレゼントしてみては?
私は…
皆さんが買い終えた1月末ごろに自分のサイズがあれば、
購入させてもらおうと思います。
もうサイズ欠けが始まったようです。
お早目にどうぞ。


さて。
この頑張った1年間の自分へのプレゼントとして…
千葉県佐倉市にある「国立歴史民俗博物館」に行ってきました。
(詳細は私のインスタを見てみてください)
そこで撮影できた素敵なアイテム。

来年2024年の干支、辰です。
その年の干支を玄関に飾ると厄除けになるという言い伝えは、
江戸時代からあったらしい。
この写真、
ブログを読んでくれた皆さんにささやかなプレゼントです。
2023年も色々とありましたが、
本当に皆さんにはお世話になりました。
また2024年も、楽しく着飾っていきましょう!
よろしくお願いたします。

ではお先に、良いお年をお迎えください。


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