2024年春分の酒丸。

2024年春分の酒丸。


 2024年の立春を過ぎました。
酒丸です。
立春になったという事は…
これからは春!
徐々に暖かくなっていきます。
その割にまだまだ寒い日が多いんですが…
でも着実に春は近づいて来ています!
そんなイメージの写真をパチリ。
千葉県最南端には「白間津」という花摘みで有名な地域があり、
先日、幼稚園以来の花摘みに行って来ました。
摘んできた花は、ポピー。

露地栽培でも、もうかなり咲いていました。
まだ蕾のものばかり摘んできたんですが、
数日経って一斉に開花!
イタリアン・フィフティーズのガラス花器が、
花を盛り上げてくれます。

 さて。
本日は今みたいな…
微妙に寒いけれど気温の上下が大きい時期に、
一番重宝するジャケットをご紹介。

ボタンフライのスウェットジャケット。

フルオープンになるのでカーディガン的にも着られます。

元ネタはこれ。

ちょっと一部しか見えていないので心苦しいんですが…
マスタードカラーにフルオープンのボタンフライ。

かなり古い織りネームが付いています。
おそらく1930年代。
また、台襟と上襟が一体化している特殊なデザイン。
カットソーならば、こんな裁断が一番好都合だった筈。

なので見習って、一体化したパターン。
こうする事によって、
カットソーながら上襟がしっかりと寝るのです。


ポケット界隈と裾リブ辺り。
ボタンはカジュアルウエアらしく2つ穴。
そしてリブ付けは「割りのダブルステッチ」。
これはカットソー用の3本針、
4本針ミシンが開発される前の縫製方法。
リブは元々同色だったと思うんですが…
リブにはスパン糸という「ゴムに巻き付けた糸」を使用する為、
年月を経て経年変化したんでしょう。
ちょっと色が転んで褪色しています。
なのでそれも踏襲。

二つ穴ボタン(しかも刻み入り!)、
割りのダブルステッチ、
ボディ色から微妙に褪色した様に見えるリブ。

更には、こんなバージョンも発見。

ほぼ同じ年代で似たデザイン、
違う色(襟にはおそらくコーテュロイが後付け)。
なのでこんな色違いバージョンも作成。

ビリジアングリーンにオリーヴドラブカラーのリブ。
ボタンは敢えて、タンカラーにしてみました。

2色並べてパチリ。

題してフロントオープン・スウェットジャケット。
こんな配色です。
アップでどーぞ。

どちらの配色も、実に合わせ易い。
写真だとイエローっぽく見えますが、
実はマスタード、
現物はもうちょっと落ち着いた色です。

そして特筆すべきはこの生地。

これは裏側を接写した写真。
ちょっとプロじゃないと分かりづらいかもしれませんが…
こういったスウェット生地は、
日本語で言うと「裏毛」という生地です。
昔はこれを引っ掻いて起毛させた「裏毛・裏起毛」という生地にして、
スウェットシャツを作っていました。
ヴィンテージスウェットシャツは、
30/10裏毛裏起毛という生地だったのです。
(表が30番手の糸、裏が10番手の糸で裏をを引っ掻いてある)
ところが。
今はその「引っ掻く」という行為の時に出る繊維の粉塵が、
公害の元になるという事で…
日本国内ではここ数年で大半が禁止されてしまったのです。
超大手のカットソー工場で、
粉塵を強力に吸い込む機械を持っていないと、
裏起毛を作れなくなってしまったのです。
なので、裏起毛になっているモノはおそらく海外生産のはず。
その後はこの様に「引っ掻かない裏毛」素材が中心に流通しています。
しかしそれだと結構売り辛い。
何せ今までは「裏起毛」である事を売りにしていた訳です。
なので、最近はこう言った「裏毛」素材の事を…
「フレンチ・テリー」なんて名前で呼ぶ様になってきました。
ネーミングを変えてはぐらかしている様で嫌だったので…
今回のドライボーンズのこのスウェットジャケットは、
編み上げる糸番手から変えてみました!
なんと表が26番手の太糸、
裏は2番手!!!の超極太糸!
これでスーパー温かい!
しかも触った感じが、明らかにゴツい!

このスウェットジャケット、
絶対に手に入れておいた方が良いです!
次はいつ作れるのか?
分からないくらい手間がかかっているのです(秘)
ホントに、お早目に!


ウチの庭には、早咲きの桜の木があります。

先日ふと見上げると…
もうかなり蕾が膨らんできました。
このペースだと、3月上旬には咲きそうです。
もうそろそろ花見の準備しなきゃ。

ではまた。
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