2025年清明の酒丸。

2025年清明の酒丸。


 2025年の清明を迎えました。
清明とは…
万物が清らかで生き生きとした「清浄明潔」という言葉を略した言葉。
一年の中で最も清々しい時期なのです。

そんな時期に…
ちょっと久々に面白い生地を見つけてしまったので、
その生地で作ったシャツを紹介したいんです。

が、紹介する前に「色々な事」を説明しておきたいので…
今日はいつもとは違ったブログ構成にしてみますね。

 まずはこんな写真からご紹介。

今年の干支でもある蛇を押さえつけている謎の人物。
私の心の師匠でもある歌川国芳画の「児雷也」。
この錦絵は「水滸伝豪傑百八人」の中に描かれているんですが…
児雷也とは、
江戸時代後期の読み本に登場する怪盗であり、忍者。
そう、忍者とは…
今や日本を代表するキャラクターであり、
全世界で一番人気がある「日本人」でもあります。

かくいう私も、実は忍者好き。
こんな物も持ってます。

もう今となっては思い出せないけれど、
どこかの土産物屋でゲットした手裏剣。
そう、よく忍者アニメで「シュシュシュ」って投げて、
木の幹とかに「カンカンカン」って刺さるアレです。
本来の忍者にとっては、
手裏剣は貴重で大切な物。
あんなに無駄打ちはせず、
しかも投げた後は回収したらしいですが。

以前はこんな物も持っていました。

(拾い画像)
そう、マキビシ。
もう手放してしまったんですが…
その後は一度も出会えていない、
手放した事を後悔しているアイテム。

更には、これも持っていました。

鎖鎌分銅(クサリガマフンドウ)。
過去に2回、手に入れてます。
最後の一つは去年の5月まで持っていたんですが…
フリーマーケットに出店した際、
「忍者協会」に属しているという謎の人物が来て、
購入していきました(認定証も見せてくれた)。

ついつい道具にもハマってしまいがちな忍者。
もうこれは一種の文化と言っても良いくらい。

そしていつか「忍者的な何か」を作ってみたいと思っていましたが…
そんな日が不意に訪れてしまいました!

ジャーン!

忍者柄の鯉口シャツ!
しかもアメリカ製の生地、
デッドストック!
見つけた瞬間、
思わず大人買いしてしまいました!
(とは言いつつ、大した長さは無かった:汗)

色味は…

このワイン色(忍者っぽく言うと海老茶色)、

このオリーヴ色(忍者っぽく言うと鶯色)。

細かく「忍者的な意匠」が色々と描かれていて…
お城や巻物、
手裏剣や鉄扇、兜などが配置されています。

しかもこの生地、
なんと一方方向で描かれており…
鯉口シャツにするには、
型紙から作り直さなきゃならない(汗)
なので肩線にハギを入れて、
前身頃も後ろ身頃も柄の上下がちゃんとする様にしました。

見て!このパーフェクトな柄合わせ!
児雷也も国芳も大喜びしていると思います!
短い生地で作ったので、
生産数も相変わらず少ないです。
お早めに。

 なんて、
忍者柄の生地を見つけたのでとりあえずその広告を書きましたが…
実は私が書きたかった内容はそんな事ではなく。

まずはこの画像から見てもらいましょう。

みなさんご存知、ダブルオーセブン。
個人的にはこの「007は二度死ぬ」の回が好き。
トヨタ2000GTがボンドカーで出てくるあたり、
日本人の心を鷲掴みです。
このダブルオーセブンは児雷也同様に架空の話ですが…
元ネタはイギリス諜報部隊のMI6です。
同じく英語圏であるアメリカ合衆国でも、
諜報を業務とする舞台がありまして…
それがここ。

みんなご存知、
CIA(セントラル・インテリジェンス・エージェンシー)。

このCIAという団体は、
実は第二次世界大戦後に組織されました。
もちろんその前から諜報戦は行っていたんですが、
より高度な戦争の時代に入り、
アメリカとしても本格的に組織したのだと言えます。
その前身組織はOSS(オフィス・オブ・ストラテジック・サービス)といい、
第二次対戦中の諜報作戦を司っていました。

そのOSSがCIAに進化(深化)するにあたり、
戦勝国として敗戦国である日本の諜報部隊から勉強したらしいのです。
それがこれ。

このポスターはあくまで映画の話ですが…
実際に実在した、
陸軍所属の諜報部隊。
なんと、その陸軍中野学校の講師には、
伊賀の忍者も参加してらしいのです。
陸軍中野学校といえば、
あまりにも有名な人物はこの人。

フィリピンのルバング島から帰還した、
小野田寛郎さん。
戦後30年間も密林に潜んで作戦を遂行しようとしていた人物。
さすが陸軍中野学校卒業生であり、
伊賀忍者末裔から教育を受けた人物。

伊賀忍者→陸軍中野学校→CIAと受け継がれた諜報戦。
それが戦後、日本の某政党と組んで様々な諜報活動をしてきたのはご存知の通り。
代表的な人物は、
岸信介、児玉誉士夫、笹川良一、正力松太郎...。

今の日本の没落は、
このCIAの手先となって動いた昭和の人たちによって仕組まれてきたのかもしれません。
それは、伊賀忍者としてどう思っているのか?
聞いてみたいところです。

ニンニン。

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