2025年大雪の酒丸。

2025年大雪の酒丸。


 2025年の大雪を明後日に控えた12月5日。
酒丸です。
「大雪(たいせつ)」とは…
雪が盛んに降り始める頃、という意味。
山の峰々は雪をかぶり、
平地にも雪が降る頃です。

そんな最中ではありますが、まずは個人的な報告をば。
実はワタクシ酒丸は、
2025年11月23日で無事に還暦を迎えました。

このケーキ&食べられる人形、すごいですね~!
しかも似てるwww
絵が上手い当方スタッフが原画を描いたらしいです。

この赤いちゃんちゃんこ、
いわゆる「還暦を迎えた人の衣装」なんですが…
当方スタッフがぐりぐりのチェーンステッチで追加意匠。
すごいですね~!
(ちなみに帽子に描かれているIOGFとは、私が地元で営んでいる神明農場という農業のアイコン)
スタッフにもドライボーンズの遺伝子が脈々と受け継がれている事に衝撃と感激がwww

なので、今回のブログはその「遺伝子」について。


 ドライボーンズ商品の中で、
最も「遺伝子」という言葉と関わりが深いアイテムはこちら!
ジーン・エンジニアリングのデニムパンツ
この写真はDP-562になります!

このピスポケットに付いているフラッシャーに、
遺伝子と密接に関わる内容が描かれています。
なので今回、久しぶりにその内容を説明します。

まずはこのイラストを見てみましょう。

これは、
2014年に私が企画案として出した新たなフラッシャーのデザイン。
JEAN ENGINEERINGとは…
遺伝子工学という言葉の
「GENE ENGINEERING」
と掛けた言葉遊び。
なのでその下のイラストは遺伝子工学の「DNAの二重螺旋図」を表現しており、
ポケットステッチの二重螺旋図と対応しています。

その下に書かれた「METAMORPHOSIS」とは、
直訳すれば「変態」、
つまり成長して変化していく生態、
という意味です。

二重螺旋図の中に書かれている「DEOXYRIBO NUCLEIC ACID(デオキシリボ・ニュークリック・アシッド)」、
頭文字を取ると「DNA」となります。
そしてSELVEDGEとはご存じデニムの赤耳。
更にDOUBLE HELIXとは、二重螺旋という意味。
つまり…
赤耳デニムを遺伝子レベルで継承するデニムパンツ
という意味になるのです。
その下にはWATSON-CRICK MODEL 1953と書かれています。
これは1953年に、
ワトソン博士とクリック博士がDNAの二重螺旋構造を見つけた事を書いています。
(先月、ワトソン博士は97歳で亡くなりました。ご冥福をお祈りいたします)

そしてフラッシャーを折り返したポケットの中部分には、
有名なスカル&クロスボーンのイラスト。
これは「ドライボーンズ」というブランド名にも掛けているんですが…
「遺伝子とは、死んだ後も継承されていく」という意味合いも込めています。
まるで前出のケーキの人形や赤いちゃんちゃんこのようですね!

では具体的に、
このデニムパンツDP-562で遺伝子を考察してみましょう。

いわゆる王道の5ポケットデニムパンツ。
裾にはしっかりと脇線のセルビッチが見えます。

バックスタイル。
ポケットステッチには前出のDNA二重螺旋図ステッチ。
天然レザーを使ったパッチ
オフセットされたセンターベルトループ

フロントにあるコインポケットには、
折り返し部分にセルビッチを使用
また、コインポケット付けのステッチはベルトの中に潜り込みます。

レザーパッチには赤い印字で二重螺旋図。
つまり遺伝子を受け継いできていますよ、という意味。
ちなみに、レザーパッチの付け方も一筆書き

フロントボタンを開けたところ。
ベルトのエンド部分は、
上のシングルステッチが下のチェーンステッチを三角閂で留めています
そして遺伝子が進化した部分として…
前立て裏はパイピング。
ドレスパンツの手間な仕様を再現。
ピスポケットの隠しリベットも継承されてます。

さて、ここからは…
私が普段から穿いているユーズドサンプルを見せびらかし。

もう5年くらい穿いていると思います。
私の場合、
何本かのジーンズをローテーションして穿いているので、
このジーンズだけ色落ちさせているという事は無いんですが…
それでもこれだけの荒々しい縦落ち。
素晴らしい。

個人的に好きなのは、
このコインポケット部分の「横落ち」感。
美しい

しっかりとセルビッチも遺伝子を継承。
裾上げ裏の色落ちも素晴らしい。

なんの遺伝子か?って…
ダブルエックスに決まってるでしょ(マル秘)

このDP-562の他にも,
遺伝子を継承している品番が色々とあります。
例えばこれ、
バックストラップやサスペンダーボタン付きのもの。
DP-532

さらにはこれ。

タイトフィットモデルのDP-582
もっともっと古い遺伝子を継ぐアイテムはこちら。

19世紀のワークトラウザーズの面影、DP-705
そして最新作は、これ。

DP-543、WW2モデル

どれもサイズが欠けていたりしますが…
追加生産には入っており、
どれも入荷待ちです。
詳しくは店頭スタッフまでお問い合わせくださいまし。


 冒頭で…
私が還暦を迎えたという事を書きました。
還暦とは干支が一周したという意味なので…
赤いちゃんちゃんこを着る風習があるのです。
赤とは魔除けという意味もありますが…
むしろ「赤ちゃん」からの産まれ直し、
という意味合いが強いらしいのです。

ヒトは600万年ほど前にサルから進化したと言われています。
その頃の寿命はサルと同じく20歳前後だったらしい。
それが、1900年頃の先進国では40~50歳くらいまで延びたのです。
この間、二足歩行になり、
身体と脳が巨大化し…
と、様々な進化をしてきました。
つまり内的形質による寿命延長です。
そして21世紀の今、
先進国の平均寿命は75~80歳にまで延びています。
この100年ほどで20~30年ほど一気に延びたのです。
その要因は…
飢餓対策や貧困対策が進んだり、
衛生条件が良くなったり、
医療技術の進歩などが挙げられます。
つまり50歳までは内的なものなのですが、
それ以上の75歳とかは、外的な要因によるのです。
つまり、遺伝的にはプログラムされていない。

私はたまたま、
外的要因で60歳まで生きてこられました。
でもこの先がどうなるのか?は、
「自分自身の環境の作り方が一番重要」
なのでは無いか?と考えています。
還暦を迎える際に、
そんな事を急にリアルに考えました。
近い年齢の方、
一度考えてみては?

ではまた。

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