2024年寒露の酒丸。

2024年寒露の酒丸。


 2024年の寒露を迎えました。
酒丸です。
寒露とは…
日中の日差しがかなり柔らかくなり、
朝晩はぐっと冷え込むようになります。
もう装いはすっかり秋冬モードですね。

ワタクシ酒丸が営む神明農場では…
ミニトマトのコンパニオンプランツとして育ててきたバジルが、
もう最後の収穫。

なのでワサワサに茂っている葉を、
大量に収穫。
胡桃やシラス、たくさんのニンニクで炒めて…
バジルソースたっぷりのジェノベーゼを作ってみました。

美味しすぎた…。

夏野菜の消化も終わったところで、
本悪的な秋冬物をご紹介。


 本日紹介するアイテムは、これ!
ソリッド・モヘアカーディガン!

1950年代末期から1960年代、
そして1970年代初頭くらいまで流行していたアイテムです。

当時からこう言ったソリッドカラーの他、
チェックやストライプ、
アーガイルなどたくさんのバリエーションが作られてきました。

そしてこのアイテムを、
全世界規模のコレクターズアイテムに押し上げたのが、
この人。

そう、
ニルヴァーナのカート・コバーン氏。
彼がこの写真の中で着ているモヘアカーディガン、
なんとオークションにて約3600万円もの金額で落札されたのです。
もちろんファンの間でのやりとりだったらしいのですが…。

その後、アメリカをはじめ全世界のヴィンテージ市場で、
この年代のモヘアカーディガンが高騰し始めたのです。
今や穴あきの無地で5万円は当たり前。
カート・コバーンが着ていたオリーヴやブラック、
他にもソリッドカラーのワインやブラウンなどは、
10万円超えも珍しく無くなってきました。

私も以前から好きで持っていたんですが…
フリーマーケットなどに持って行く度に、
毎回一番最初に売れちゃうんです。
値段を安く付け過ぎていたんでしょうね(汗)

それではいつもの様に、
当時のカタログから読み解いてみましょう。

まずは1959年のモンゴメリーワード。

白黒ページの扱いw
最上段に位置しているBRENTは、
ワードのスポーツウエアブランド。
100% DuPont Virgin Orlonと謳われています。
当時の最先端繊維商社であるデュポン社の、
ヴァージンアクリルを採用している事を「売り」にしているのです。
1950年代後期は、
開発されたばかりのアクリルが最上級の扱いなのです!

そして時は流れて1969年のモンゴメリーワード。


カラー写真も斬新、
モヘアセーターのページ。
正確には、
「モヘアブレンドのブラッシュド(起毛させた)セーター」ですね。
最上段のチェッカーフラッグ柄なんて、素晴らしい!
ソリッドも、
カーディガンのワインを筆頭に…
Vネックのライトブラウン、
タートルネックは6色展開。

そして同じく1969年のワード。

モヘアブレンドではなく、
アルパカとアクリルのブレンド。
ソリッドカラーは全6色、
ストライプ柄やダブルの合わせなどバリエーションも豊富。
この様に、
当時からアクリル+モヘアとか、
アクリル+アルパカなどの混紡糸でのセーター作りが大半になっていきました。
それは偏に、
アクリルが高価で付加価値が高かったからなのです。

 さて、ここからはワタクシ酒丸のコレクションで考察。
まずはこちら、
大きなVネックのオーロンアクリルセーター。

このデザインは、
その昔クリームソーダがカットソーで再現したデザイン
何となくロックンロールな香りがする1950年代後期のモノ。

同様に、
やはり1950年代後期のアクリルVネックセーター。

ブラックボディにピンクのグラデーション。
ロックンロールな香りぷんぷん。

そして今度は1960年代中期。

アクリル+モヘアのアーガイルカーディガン。
単純なダイヤ柄の連続ではなく、
ちょっとずらしつつチェッカーっぽい柄も入っているあたり、
デザイナーが頑張っています。


こんな資料やヴィンテージを叩き台に、
今回のモヘアカーディガンを企画生産。

これはワイン色。
私はこっちの色をゲットしました。
かなり発色は鮮やかに見えますが、
私のワードローブはブラウンやベージュが多いため、
実に合わせ易い。

裾周りやポケット口は、
リブ編みになっています。

こっちがブラック。

ボタンは猫目ボタンながら、
本ナットボタンを採用。

ちょっと黒だと見え辛いかもしれませんが…
私物のアーガイルモヘアカーディガンと同じ起毛感。
素材も当時物と同様、
モヘアウール13%、
アクリル54%、
そしてナイロン33%というバランスの混紡素材。

店頭で触ってもらえればわかりますが…
もう、ふわっふわっ!です。
小動物を触っている様な感覚。
一度羽織っちゃうと手放せなくなりますよ。
久しぶりのソリッドカラーなので、
柄物シャツが多いドライボーンズでは嬉しいアイテム。
先のカート・コバーン氏の写真では…
モヘアカーディガンの下に柄物プリントシャツ、
更にインナーにプリントTシャツ。
かなり上級者な着こなしです。
ぜひトライしてみてください。
ではまた。


 ああそうだ。
もうひとつご報告。
ワタクシ、
神明農場と名付けて農家もやり始めているんですが…
この度、
地元で一番有名な道の駅「富楽里」でも取り扱いが始まりました!

基本的に並べている商品は、

ニッキ葉茶と、

ドライローレルの2種類です。

あ、そうそう、
ニッキ葉茶は、
ドライボーンズオンラインショップでも買える様になりました。
ニッキ葉茶
様々な効能があるニッキ
飲んで実感してみてくださいまし!

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