Embroidered Jacket “福禄寿”

DJ-1084A　Embroidered Jacket “福禄寿”

Rayon 65%  Cotton 35%
 
40・42サイズ は完売しました。

1960~70年代に存在していたヴィンテージ、通称「ベトジャン」を元に企画。

まずはヴィンテージ「ベトジャン」の説明を先に。

1964年頃から1975年まで続いたベトナム戦争時に、アメリカ兵がベトナムから土産として持ち帰ってきたジャケットの事を指します。戦争で使われたパラシュートや寝袋生地を再利用して作られたものが多く、素材はナイロンや綿×ポリエステルなどのチープなモノが大半です。胸には虎や龍、もしくは福という漢字などチャイナ系モティーフの手刺繍。背中にはベトナムの地図や地名、もしくは部隊マークの手刺繍などが大半でした。

また、地図の上には「WHEN I DIE I’LL GO TO HEAVEN BECAUSE I’VE SERVED MY TIME IN HELL」と言う様な文言が入っているモノも散見されます。これは要訳すると「私は天国に行けるだろう、なぜなら今まで地獄で時間を使って来たのだから」と言う感じです。当時のベトナム戦争に参加していたアメリカ兵の苦境が伝わって来ます。

そんなヴィンテージの歴史を引き継ぎつつ、ドライボーンズならではのアクセントを入れ込んでみました。

まずは表地の素材。チープなジャケットから脱却すべく、敢えてレーヨン/コットンツイルを使用。鮮やかな刺繍が映えるようにジェットブラックで染めています。

刺繍はヴィンテージに敬意を払いつつ、ほぼ同じ刺繍デザインを最新のコンピュータ刺繍ミシンで再現。ヴィンテージでは刺繍が重くなり過ぎて糸で押さえている箇所も、敢えて柄と捉えて刺繍で再現しています。

胸にはタイガーフェイスと福禄寿という漢字、袖には龍を配置しました。そして背刺繍は一番メジャーなベトナムの地図と例の文言。糸色もヴィンテージより若干明るめの色を配置して、地色のブラックが映えるようにしています。

チープなヴィンテージによくある「変な角度のポケット」も忠実に再現しつつ、紳士服としてのクオリティを保ちました。

ヴィンテージとは似て異なる、グレードアップしたベトジャンを楽しんでみてください。