2025年収穫祭の酒丸。

2025年収穫祭の酒丸。


 2025年のハロウィーン後にブログをアップすることになった酒丸です。
なのでブログのタイトルは「収穫祭」としてみました。
この10月末のハロウィーンという催し物、
元々は古代ケルト人の「秋の収穫祭」が発祥で…
更に悪霊を祓う宗教的な儀式として根付いていきました。
いつもは二十四節気で区切ってブログを書いていたんですが…
今日に関してはちょっと至急伝えたいことがあったので、
収穫祭(ハロウィーン)に託けてアップします。

 実は古い大物をたくさん仕入れていたんですが…
やっと一通り店頭に出せる様に修理したので、
それを報告しようと思うのです。


 では早速紹介していきますね!

まずは1950年代の、
ロウアイアンメッシュのテレフォンラック。

私がアメリカンジャンクをメインで扱っていた30~40年くらい前は…
アメリカのスリフトショップでよく出ていたアイテム。
焼き付けブラック塗装で手間がかかってます(一部剥げ)。
上部には所謂ダイヤル式の電話、
下のボックス状の部分にはイエローページ、
という使い方が一般的。
1950年代の映画には、
たまに室内アイテムのひとつとして登場します。
送料やドル高を考えたら激安の、
¥13,200(with tax )でございます。

 続いては…
1950~60年代の壁掛けオーナメント「ピエロ」。

立体的な絵が額装されて収まっており、
ペアでの販売になります。
ペアで¥44,000(with tax )
ピエロとは、
ご存知の通りサーカスなどに登場する道化師の事。
派手な衣装や顔のメイクから、
演劇上でも重要な役割を担っています。
1950年代には演劇で使用されるマスクが「2フェイス
(コメディ&トラジェディ)」として大流行し、
それに付随してピエロモティーフも数多く出回りました。
なかなか当時物がペアで市場に出ることも減ってきているので、
これをチャンスにいかがでしょうか?
おそらく、今後あまり出てこないと思います(コレクタブル)。

 そしてこれが一番レアかも。
1940年代、
トロピカル・デコの代表作、
ミラー額絵「PARROT(オウム)」。

ちょっと周りの鏡部分に撮影している私が写り込んでしまって申し訳ないんですが(汗)...
モノとしては素晴らしい逸品!
こういった鏡で額装されたトロピカルモティーフは、
1930年代以降にフロリダを中心に流行しました。
アール・デコ様式にトロピカルがブレンドされ、
トロピカル・デコというひとつのアートジャンルとして確立されていきます。
中央の絵はオウムの他にも、
フラミンゴやパンサーなど多岐に渡りました。
今でもコレクターの間でとどまってしまっているアイテム。
滅多に市場には出てこないと思います。
現状渡しで¥77,000(with tax)。

 そしてここからが、修理で苦労したランプ類。
まずは、
1950~60年代のトリカラー(3色)フロアランプ。

上から…
ブルー、ベージュ、レモン色のガラスシェードが付きます。
スイッチはロータリースイッチ。
消してある状態。

一回スイッチをひねると、

上の2つが点灯します。
そしてその次が全部点灯。
電装パーツそのものは問題なかったんですが…
一番下のレモン色シェードの中のソケットが一部欠損。
そしてこの欠損部分がシェードに木ねじで留められる様になっており、
ソケット自体が固定されずちょっと動いちゃいます。

全部バラして修理したんですが、
何せアメリカ製ソケットなのでフィットするものが無く、
この部分は修理を断念。
ただ、今の時代はLED電球という「熱をほとんど持たない電球」もあるので、
それを装着しておけば問題無し。
なので…
フロアランプだし本来ならば15万円くらい付けたいところなんですが、
今回のこの個体は
¥88000(with tax)!
という超特価でのご奉仕!
自分でソケットくらい修理できるよ!という方、お買い得です!

 そして真打!
1950年代初期の、
アトミックスタイル デュアルテーブルランプ!

不均等に交差して斜めにカットされた様なランプシェード、
ブラスの土台からニョキッと出たアームには、
綺麗に研磨されたアブストラクトなウッドパーツ。
シェードにもジャクソン・ポロック調の模様が入り、
途轍も無くアトミックスタイルなテーブルランプです!

ところがですよ。
非常に程度が悪かった…。

完全に修理を終えてみたら、
ご覧のように右の電球しか点灯しない(汗)

中のスイッチの接触不良が原因です。
バラして一旦組み上げた時には両方点灯したのに(汗)

見た目はアトミックしていてすごくかっこいいランプ。
でも、内部の程度が悪すぎた。
なので、一旦全部バラして配線を全取っ替え。



もう、コードが劣化してバラバラ。
裏のフェルトはwool100%だからなのか、虫食いでボロボロ。
そしてやっと修理手順がソケットまで到達。
すると、すごいスイッチが出てきた!


ボトム部分が陶器になっている碍子!
こんなパーツが使われているなんて、
おそらく1950年代のド初期!
(1950年代はベイクライトが主流)
しかも完品だったので、
この部分はそのまま流用。

コンセント部分も変なやつが付いていたので切断。
そして私のコレクションパーツから、
ほぼ同年代のコンセントを装着。
カバーには絶縁体のラバーシート。
ちゃんと型紙を描いて切り抜き。

土台内部のコードも全部引き直し。
もちろんコネクタも全て新品に変更。
ただ、この写真上部の黒い円盤状のロータリースイッチが…
接触不良。
このパーツは日本に無いから直せない(涙)

なので新たにフェルトをカットして封印。
シェードも歪んでいるし、
電球もひとつしか点灯しないので…
本来なら15万円くらい付けたいランプだけど、
¥55,000(with tax)!
スーパー破格値!

全部一点物の1950年代ヴィンテージ。
現在、ドライボーンズ東京店に全て展示済み。
持って帰ってくれることが前提でのプライスです。
発送は出来ません。
よってオンラインショップには未掲載です。
悪しからず。

お早めに。

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