2025年雨水の酒丸。

2025年雨水の酒丸。


 2025年の雨水を過ぎて、
もう十日ほど経っちゃいました。
本来ならば雨水とは…
雪が解けて雨になっていく時期の事を言います。
が、今年は雨水の後の方が雪が凄い。
特に北陸などの日本海側が大変なことになっており。
世界は温暖化では無く、
実は小氷期に向かっているのでは?と思いたくなります。
そんな中、天候だけは良い太平洋側の関東最南端。
梅や桜が見頃になっている地域も多く、
出掛けてきました。


河津桜、
またの名を頼朝桜という地元の桜。
七部咲という感じでした。
今週はかなり暖かくなるという予報なので、
一気に満開になりそうです。
花に集まるメジロが可愛かった~!
そんな春の訪れを期待して、
このシャツの紹介をしておきます。


 今季、酒丸イチオシのシャツがコチラ!
レーヨンのオンブレチェックオープンカラーシャツ!

グリーン系と,,,

レッド系の2色展開。

実はこのシャツ、
生地からオリジナルで企画生産しました!!!
生地を接写!

 レーヨンの糸を染めて織る、
というところからやったので、
実は2024年の2月からずっと動いていました。
なんと1年がかり…(汗)
それだけ長い時間をかけて作ったので、
思いの丈をぶつけてみました!

襟は小丸のロングポイント、
1950年代後期を意識した形です。
また、胸ポケットは左右両方に付き、
それぞれポケットフラップも装備。
ポケットとフラップは、
共にバイアス取り(斜め裁断)にしております。
そして特筆すべきは、このフラップの付け方!
よく見てほしいんですが…
フラップ付けにステッチが表に出ないのです。
これは「蛸足付け」と言って、
かなり高度なフラップの付け方。
1950年代にはかなり多い付け方なんですが…
今の日本でこの縫製が出来る工場はかなり減っています。
これはおそらく、
1950年代の縫製現場にイタリア系の移民が多く所属していた事が
遠因としてあると思います。
ハンドソーン(手縫い)が当たり前の技術として確立していたイタリア。
大量生産のアメリカに移住しても、
この技術が生き残ったのだと思います。
アイロンの技術がすごいんです(秘)

 このシャツが、サンプルとなった私の私物。


生地はほぼドンズバですが…
襟やポケットの形状がイマイチ。
ブランドネームが欠損しているのでブランドやサイズがわからないんですが…
私には微妙に小さいサイズだった事も、
オリジナルで作りたい理由でした。

 なので、今回は特別に生地を作る過程をちょっとだけ見せておきますね。
私の方からこのサンプルのヴィンテージや、
希望色を生地屋さんに提出しておくと…


こんなシュミレーションを作ってくれます。
ちなみにレッド系の配色は…
この映画を参照。
「世界最速のインディアン」の中でアンソニー・ホプキンスが演じるバートが、
こんなウールのオンブレチェックシャツを着てます。

この配色を、もうちょっと鮮やかな色で選んでみました。

 私はこういったオンブレチェックについて、
「レーヨン素材こそ最高!」だと信じているのです!
もちろんコットンやウールも、
その素材ならではの良さはあるのです。
ただ、オンブレチェックの一番の良さとは「揺らぎ感」だと思うんです。
コットンの様に張りがある素材だと揺らぎ感は出にくいし、
ウール素材だとインナーになりがち(日本では)。
レーヨンならば糸の特性上、
一番揺らぎが出るのです。
また「オンブレ」という単語は、
フランス語の「陰影(濃淡)」が語源
つまり、オンブレチェックとは…
レーヨン素材でこそ糸や色の魅力を最大限に発揮できるのです!

 そしてここからは時代的なことを考察。
1958年のストア系カタログから。

下の文章にはヨーロッパ調ウールっぽいレーヨン、
と表記されています。
おそらく、起毛系レーヨン。
白の糸がちょっと飛白っぽく表現されています。

お次は1959年のカタログ。

ミッションバレーとは、
コットン素材のストア系シャツブランド。
オープンカラー、片ポケ、柄合わせ。
そして違うページでも発見。

3つ並んでいるシャツのうち、
両端2型がオンブレチェック。
どちらもウールらしい。
やっと発見、レーヨン素材。

ヨーク裏にキュプラを採用、
両ポケ2フラップでバイアス取り。
私の理想に近い。
1950年代のカタログからは、
この2年しか見つけられませんでした。
つまり、オンブレチェックの流行とは…
1950年代末期に始まり、
1960年代から本格的になっていったのだと推測できます
まだこの2年では、
ほとんどがブルー系とレッド系しか発見できませんでした。
その後このチェックの流行に合わせて、
中小のメーカーが挙って綺麗な色を作っていったんでしょうね!

浅そうで深い考察、
この考察を参考に、
ご来店をお待ちしております(笑)

あ、そうそう!
実はもう1型、
倉庫の中からやりたい柄が見つかっていました!

オンブレチェックの中に、
金ラメが入った典型的な1950年代ステージ衣装系。
これ、作ってみたいなぁ。
今回のグリーン系とレッド系が完売に近づいて来たら、
スタッフに相談しなきゃ。


 冒頭からの流れで…
桜を見に行きつつも、
実はそこに集まるメジロに目を奪われてしまった私。
なので自宅の庭に、
メジロにお裾分けのみかんをセット。


次回のブログにて、
結果報告をしたいと思います!
ではまた!

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