2025年の春分を迎えました。
春分とはご存知の通り、
1年の中で昼と夜の長さが同じになる日。
つまり文字通り、
「春を分ける日」のこと。
この日を境に暖かくなっていきます。
また、春分の日を中心に「春のお彼岸」が七日間続きます。
私も両親のお墓参りに行きました。
が、30年前の今日…。
世界が驚くような事件が日本で起こったのです。
まだ若い人はあまり知らないのかもしれませんが…
私はもうドライボーンズを始めており、
代官山の店舗はまだ学芸大学駅前にあり、
すぐ隣の五本木という場所に事務所を借り、
企画や卸売の仕事をしておりました。
その日、
地下鉄通勤のスタッフ数人が「遅刻する」と連絡が入り…
到着してから話を聞き、
急遽テレビをつけた事を覚えています。
ウチの会社は10時スタートなので、
この事件の時間帯そのものにはヒットしていませんでした。
ただ、首都圏はこの事件で硬直してしまい、
しばらく地下鉄に乗るのが怖かった事を記憶しています。
そんな日の事を、最近の報道で急に思い出しました。
どんなに高学歴の人達でも、
洗脳されると戦闘マシーンになってしまう。
カルト宗教の恐ろしさが、
まざまざと分かった事件でした。
そんな3月20日の思い出はさておき、
ここでは楽しい楽しい新作のご紹介を!
この春の新作として入荷したのは、こちら!
ラウンドカラー・エンジニアジャケット!
実に春らしいサンドカラーと…
ミリタリーテイストなオリーヴドラブ。
このジャケットは、
ラウンドカラーという部分こそドライボーンズオリジナルですが…
実はヴィンテージでも存在するジャンルのワークジャケット。
ただ、最近はあまり出なくなっているらしく…
これはドライボーンズのオリジナルデザインですか?
と訊かれる事もしばしば。
なので本日は特別に、
酒丸のヴィンテージコレクションをひけらかしておきます。
まずは代表的なエンジニアジャケット。
10オンスデニムを使った、
極端に着丈が短いワークジャケット。
「TUF NUT(タフ・ナット)」というワークブランド。
結構レアなワークウエアブランドで…
変なデザインが多く、
コレクターが多いブランドです。
私も見かければ購入してしまうほど好きなブランド。
これは上記のブランケット付きバージョン。
ブランケットもプリントネルというマニアックさ!
そしてこちらは王道ブランドのペニーズ。
カラーレスバージョン。
ペニーズのロゴも、
まだJCが付く前、1950年代前期。
もう1着紹介、無名ブランド。
ラグランスリーヴなので、
極端に着丈が短いカバーオールといった感じ。
特筆すべきはこのディテール!
腰ポケットが、
手が入れやすい様に斜めに付き…
そこにサイドベルトが挟み込まれてます!
更に!
台襟付き!!
おそらく1940年代~50年代初頭。
どのエンジニアジャケットも、
極端に着丈が短い事が特徴。
着丈と袖丈のバランスを見てもらえればわかる様に…
スペンサージャケットに近い感覚。
これはボトムにオーバーオールズやオールインワンを着る状況だからなんですが…
ある意味では、
ヴィンテージ界の絶滅危惧種だと思います。
1960年代以降にはほとんど作られておらず…
今までは出ても比較的廉価、
しかも美しい縦落ち10オンスデニムが大半なので、
私の様なマニアック的視点を持っている人達で止まっているアイテム。
そこでっ!
こんなアイテムも作ってみました!
3ポケットの、デニムワークジャケット!
荒々しく縦落ちするデニムを採用し、
着丈をエンジニアジャケット調にしつつ、
よりマニアック且つ洗練されたデザインにしてみました!
特筆すべきはここ!
地の目の取り方!
地の目とは、生地の方向性の事を言います。
赤い矢印は色落ちが横方向に筋が出る様に裁断縫製、
青い矢印は色落ちが縦方向に筋が出る様に裁断縫製。
こうする事で着込んで色落ちが進むと、
綺麗にイレギュラーな「縦落ち」になっていくのです!
この辺りをアップで見ると、
より分かり易いですね!
内ポケットも付いて、更に親切。
ああこれで、
もうヴィンテージを探さなくても良いじゃあないですか!
本日も、マニアックな修行にお付き合い頂き、
感謝でございます。
冒頭のカルト宗教団体の合言葉。
今もって、
日本の少数与党はカルト宗教頼り。
走家額貝だったり頭逸狂回だったり。
私には冒頭の団体と大差ないと思うんですが…
金や票になるならば、
なんでも良いんですかね?
修行の角度が違い過ぎる。
ではまた。