2025年霜降の酒丸。

2025年霜降の酒丸。


 2025年の霜降を来週に控えた17日の金曜日。
酒丸です。
霜降とは…
降った雨が霜となり、霜柱になる頃。
もう朝晩が寒く感じる頃ではありますが、
南国の南房総地域ではまだ彼岸花の盛りです。
昔は彼岸花といえば真っ赤だったんですが…
最近は白も増えてきました。
ところが先日は…
赤や白の中に紛れて、
黄色を発見!

比較用に白も置いておきます。

いろんな色を見る様になりましたね!
ブルーが出てくる日も近いのか?

 


 さて。
今みたいに暑い日中と寒い朝晩が繰り返される時期、
結構着る物に悩んだりしますよね?
そんな時期に最強のアイテムが入荷!

それは…
サーマルライナー付きスウェットパーカ!
杢グレー単色と…

ネイビーとの2トーン、

レッドとの2トーンの3色展開。

今やヴィンテージが出なくなってしまった激レア種。
私も以前は結構所有していたんですが…
グレー単色(拾い画像)。

そしてネイビー単色(これも拾い画像)。

基本的にはこの様に表面は単色で、
裏地にサーマルが付いています。
スポーツをした後などに羽織る、
身体を温めた状態を保つ服。
1950年代後期くらいから存在していた様ですが、
一番多かったのは1960年代。
そしてその後化学繊維が台頭してきて、
アクリル起毛などが出てきます。

これは私のコレクション。
そしてこのシリーズの面白いところは、ここ。

ヴィンテージの物は、
基本的にジッパーテープが白なのです。
推測するに…
スポーツ用として学校指定で作られる事も多かったため、
いちいちジッパー色も変更していると在庫量が大変。
なので、ジッパーの在庫は全て白に統一だったのだと思います。
上に写真を載せたヴィンテージは全て1970~80年代。
ジッパーの在庫に余裕が出てきたので、
身頃色合わせができる様になってきたのでは無いか?
と、推測。

実は以前からこの「サーマルライナー」パーカを作りたかったんですが…
何せ裏地付きカットソーは手間がかかり過ぎてしまい、
作ってくれるカットソー工場さんは皆無(涙)
ところが。
ドライボーンズ元スタッフが地元にUターン移住して、
カットソーの縫製工場に勤め始めて早○年。
今では取締役に抜擢され、
工場の中枢に存在する様になってきました。
無理を承知でお願いしてみたら…
「トライしてみる」と素敵な返事が!
なので、
他にも
「絶対にヴィンテージではあり得ないディテール」
を詰め込んでみました!

例えばこんな、後付けパーカ。

1950年代以降は基本的にパーカが後付けになる事はないのです。
こういった「リブ襟+パーカ部分後付け」は、
1930~40年代初頭くらいまでの仕様。

そして更に!
上下開きジッパー!

基本的にジッパーとは上から下への一方方向。
1950年代後期には、
高価なアウターに上下開きジッパーが使われる事もありますが…
カットソーに使われる事はまず無かった筈。
でも、上下開きジッパーだと何かと楽!
上下きっちり閉じれば防寒対策はバッチリ。
バイクやチャリなどの乗り物に乗る時は、
下をちょっと上げておけばかなり操縦が楽。
昔も今も上下開きジッパーは高価なのですが…
今回は奮発してみました。
当然裏地にはコットン100%のサーマル編み地、
ジッパーテープは当然ホワイト。

更に2トーンもある!!
つまり…
1930年代から60年代くらいまでの、
スウェットパーカの「面白いディテール」を全部詰め込んでみたのです!
ヴィンテージでは見つからない、
けれどヴィンテージを勉強していないと作れない。
そしてヴィンテージ好きじゃないと買えない。
そんな偏屈(かつ素敵)なスウェットパーカ。

今回しか作れないし、買えないです。
お早めに。


 先日、地元のギャラリーで面白い催しが。

南房総エリアは別名で「安房(あわ)」といいます。
その「あわ」の名をつけた焼き物ができる様になりました。
陶芸家の西山光太さんが始めた「あわ焼き」

安房の粘土を使い、
安房の釉薬で焼き上げた素朴な食器。
色の美しさや食器としての面構えが素晴らしく、
自分用に1枚だけ購入。
早速、刺身をこの皿に並べて一献。
スーパーで買った刺身が、
100倍くらい美味しかったです。
料理を魅せる衣類は「皿」だと確認した出来事でした。

ではまた。

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